カービングナイフの種類
概要

カービングナイフには、用途によっていくつか種類があります。 このページでは、3種類のナイフと適した使い方を説明します。
ナイフについて
クラシック・カービングナイフ
タイの伝統模様をあしらったクラシックなデザインのカービングナイフで細長いV字型の刃になってます。 プロや上級者のカービングにもっとも多く使用されているナイフです。刃は、左右対称のV字形ですが、切れるのは片側のみです。しかし、クラシックカービングナイフの刃には、厚さ・長さ・素材が異なるさまざまな種類の刃があります。
一般的に、廉価なクラシックカービングナイフの刃は、分厚くて非常に長いです。 また、ナイフを装飾するタイ模様のシールがズレたり継ぎはぎしている場合もあります。
一方、値段が高めのクラシックカービングナイフは、刃が非常に薄くなっています。
もし、カービング初心者だったとしても、石鹸は割れやすいので、極薄刃のクラシックカービングナイフでないと彫れないデザインもあります。
クラシックカービングナイフの刃は、たいへん薄く尖っていいるので、初心者の場合、指を切らないようによく注意して使用します。
最近では、カービングナイフの刃はナイフの種類に関わらずステンレス製が多いです。ステンレス製でも高品質な刃は非常に薄くて鋭くなっています。
鋼(炭素鋼・カーボンスチール)の刃は、プロ用カービングナイフには最も適しています。鋼は(ステンレス等に比較して)加工しやすく、高品質な鋼の刃は、極薄でよくしなります。 しかしながら、現在では鋼の刃のカービングナイフは価格も高くなり、あまり販売されておらず、手に入れるのが難しくなってます。
高品質なクラシックカービングナイフをもちいれば、華麗で美しく繊細なデザインを彫ることが可能です。
注: クラシックカービングナイフは、キラキラしたタイ模様のシールで装飾されている場合が多いです。もし、シールが剥がれてしまったら、ラインストーンなどで装飾するのもいいと思います。
- 刃が高品質ならば、繊細な模様を彫る場合でも、あらゆるカービングや素材に適している。
- 正確なカービングがしやすい。
- 高品質な刃のカービングナイフは価格が高い。
- 刃先が非常に鋭い。
- 廉価なカービングナイフは、精密なカービングには適さない。
Kom Kom(コムコム)カービングナイフ

タイのKomKom社製のカービングナイフ。 使い勝手もよく、値段も手ごろなカービングナイフです。そのため、カービング初心者にもよく使用されます。柄の部分はプラスチックで、ステンレス製の長い鳥のクチバシような形の刃が付いています。
KomKomカービングナイフと見た目がよく似ているカービングナイフがたくさんあるのですが、その中ではKomKomカービングナイフがもっとも使いやすいです。
KomKomカービングナイフと見た目が似ていても、価格が安いナイフの場合、刃が分厚くてソープカービングには適さない場合が多いです。
しかし、KomKomカービングナイフの刃は、クラシックカービングナイフほど薄くはないので、非常に細かいデザインの場合はKomkomナイフでは彫りづらいです。
ソープカービングをしない人にも、KomKomカービングナイフは、料理に使う野菜の飾り切りをする際に役に立ちます。
- 比較的、価格が安い。
- 基本的なソープカービングやフルーツ&ベジタブルカービングに向いている。
- 繊細なデザインを彫る場合には適さない。
カービングナイフ

タイの有名なカービングスクールで、初心者用によく使用されているカービングナイフです。このナイフは木製の柄と鞘が付いていて、とても軽量なカービングナイフです。
しかし、このナイフは刃先(刃のカットする方)がカーブしているので、思うように彫りづらく、ソープカービングにはお勧めしません。フルーツや野菜を彫る場合にはいいかもしれません。
- フルーツ&ベジタブルカービング初心者によく使われる。
- ソープカービングはやりづらい。
カッターナイフ

このとても安価なナイフは、カービングナイフではないけれど、シンプルで比較的正確なカービングに使用できます。 カッターの刃は、標準的なカービングナイフよりは厚いかもしれませんが、ペティナイフよりは薄くて鋭いです。簡単でそれほど精密でないカービングにおすすめです。 カッターは、価格が安価なためすでに持っているかもしれません。気軽にソープカービングを始めたい人に最適です。
カッターの刃は、価格が安く交換が簡単です。 また、本体のスライダーで、刃の長さを必要に応じて調節することができます。(刃を長く出し過ぎないようにしてください。)
しかし、カッターは、刃が幅広くカービングにはやや厚いため、細かい模様やバラの花びらのようなカーブした部分を彫るのには適していません。
- とても値段が安い
- すでに持っている場合が多い
- カービングナイフに比べ、購入も容易
- 刃が交換できる
- 使い方が簡単
- 簡単なカービングや、複雑すぎないデザインに向いている。
- 細かい模様や曲線、カーブなどを彫るのには向いてない。
刃の長さについて
刃の長さはカービングナイフによって異なる
- 4-4.5 cm (短め)
- 4.5-5 cm (標準の長さ)
- > 5 cm (長め)
スイカやかぼちゃなどのフルーツや野菜に比べ石鹸は小さいので、ソープカービングには、4~5 cm の長さの刃のナイフがおすすめです。手の大きさによっても、彫りやすい刃の長さが異なります。